◇概要
聖アングレカム学院にて最上級生となった考崎千鳥は今の生活が至上だと考え、漫
然と幸せに過ごしていた。
しかし花菱立花の立ち振る舞い、行動から己を顧み疑問符が浮かんできたところに波
乱が起こる。
それは、千鳥にとって細やかな出来事のはずだった。その悪気のない一言が、良い関
係を築き上げていた二人の仲に亀裂を作ってしまう。怒りをあらわにする立花を理解
できなく困惑する千鳥。
千鳥は戸惑いと葛藤の中、友人たちとの交流を交えながら自分を見つめ返す。
視線で追いかける立花の姿に一つの想いが浮かび上がる。
『私は何故、バレエをはじめたのだろうか?』
そして、今まで目につかなかった花菱立花への対抗心、疑念とバレエの狂熱を抱きな
がら彼女が見つめるものとは……? |